小児科で大事なコミュニケーション能力

小児科は可愛い子供と接する機会が多いため、看護師の中でも人気の職場です。
ただ無邪気な子供の姿に癒されると思いきや、看護となるとそう甘いことではありません。
注射や点滴を嫌がるのはもちろん、治療に必要な薬を素直に飲んでくれないこともあります。
しかし、指示を聞かないからと無理やり看護を推し進めてもかえって逆効果です。
まずはしっかりとコミュニケーションをとり、子供の母親と同じぐらい信頼される存在になることが大事です。
小児科で働く場合医療処置のスキルも求められますが、実は高いコミュニケーション能力も大切な要素と言えます。

なかなか心を開いてくれない子供と仲良くなっていくコツは、とにかく焦らずゆっくりと進めていくことです。
特に入院中の子供は保護者と離れる時間も多く、慣れない生活や治療で不安が一杯です。
まずは子供が病院に慣れて安心して過ごせるよう、優しい語り口で話しかけることが大事です。
話し相手や遊び相手となり、この看護師なら安心できると子供自身が思えるようになれば、自然と心も開き治療も素直に受けてくれるようになるでしょう。

また、親御さんとの関係も良好に保つ努力が必要です。
子供が病気という現実に直面し、無事に完治できるのか、治療法は正しいのかなど、親御さんは様々な不安を抱えています。
医師との間に入って的確に、そしてわかりやすい言葉で親御さんに説明するのも看護師の役割です。
時に弱音を吐いたり愚痴をこぼしてくる親御さんもいますが、それも看護師として信頼される証拠でもあります。
頼れる存在となれるよう、普段から親御さんとも密にコミュニケーションをとりあうことが大事です。