看護師が意識したい感染症予防について

小児科に通う患者の症状は、病気や怪我など実にさまざまです。
その中には、風邪やインフルエンザなどの感染症に罹患している患者も多く見られます。

特に小児科のクリニックには、身体が弱った子供たちが多く訪れます。
子供は大人に比べて身体が小さく免疫が少ないため、非常にデリケートです。
そんな中、クリニック内で看護師自身が病気を広めてしまえば、子供たちが危険な目に遭ってしまいます。
そうならないよう、小児科で働く看護師は日頃から感染症に重々注意を払う必要があります。

感染予防対策で最も日常的に取り入れやすいのが、うがいと手洗いです。
これは、外から帰ってきたらなるべく実践したい感染予防法です。
うがいをする時はうがい薬を使用する方法もありますが、近年では必要な喉の常在菌も一緒に洗い流してしまうという見解が挙がっています。
そのため、水やぬるま湯でうがいをした方が良いかもしれません。

この他、鼻や目の粘膜から感染してしまう可能性があるため、マスクやゴーグルの着用も推奨されています。
マスクは決して使い回さず、ゴーグルも定期的な消毒が欠かせません。
基本的に、感染予防対策は病院のガイドラインで詳細に取り決められているので、きちんと確認して実践することが大切です。

加えて、日常生活で体に負担をかけすぎないことも感染予防として意識したい部分です。
夜勤がある場合は、どうしても生活リズムが不規則になります。
夜勤明けはできるだけゆっくり体を休めたり、連休だからと夜ふかしをしすぎたりしないように心掛けましょう。
さらに、栄養バランスの良い食事を取り、日常的にストレスを発散できる趣味を持つのも重要です。
身体的な疲労や、精神的なストレスは免疫を弱めてしまいます。
普段から心身を労り、感染しない健康な身体を作っておくようにしましょう。